イベントテントの雨対策とは?
雨の日にイベントテントを使用する際、どのような注意が必要でしょうか?
朝晴れていても、日中突然天気が変わって雨が降ってきたケースや、
多少の雨でも屋外にテントを設置する必要がある場合など、
雨の日でもどうしてもテントが必要な時があるかと思います。
雨の日に使うテントには、どのような注意が必要でしょうか?
雨が多い 日本の四季
梅雨や秋雨など、日本の四季には雨が多いのが特徴です。
梅雨→ 5月頃~7月下旬頃
秋雨→ 8月後半頃~10月頃
梅雨や秋雨など、特定の時期に雨がよく降るのは「前線(ぜんせん)」が影響しています。
前線とは、温度や湿度の異なる2つの空気のかたまり(気団)の間にできた面が地上と交わる線のことで、
通常、前線は移動していますが、2つの気団の勢力に差がない場合などはあまり動かず「停滞前線」となります。
梅雨前線や秋雨前線は、この停滞前線の一種で前線が同じ場所に留まるため雨が長く続きしやすいと言われています。
ちなみに、秋雨の時期は東日本で雨量が多くなるのに対し、梅雨の時期は西日本ほど雨量が多くなる傾向があります。
7月~10月にかけては、台風に注意が必要です。
南から台風が北上してくる時に秋雨前線があると、暖かく湿った空気で前線が刺激され、台風が離れている段階から大雨になることがあります。秋雨前線が停滞する時期は、台風の動向にも注意が必要です。
それが予想される場合には危険ですので使用しないでください。
テントは仮設のものです。常設できません。
夕立や、ゲリラ豪雨、突風など、運動会や屋外イベントで、突然天気が変わることがよくあります。
そんな時、テントが飛ばされない為に風邪対策として、柱に重りを付ける事をおすすめします。
テント専門店の推奨は、各柱(1本)に対して20Kgの重りがおすすめです。
テントは天幕の面積が大きく風の影響を受けやすくなっているので、強風が吹くとテントは耐えられません。特にテントの天幕や側面の幕に風が当たり、力がかかってしまうことが原因で、突風が吹けばテントは吹き飛ばされることもあります。
テントが飛ばされると地面にぶつかり折れたり、天幕が破れたりすることもあります。
中でも一番怖いのが、風で飛んだテントが人に当たり怪我をしてしまうことです。
テントは屋外で手軽に使える反面、使用方法を間違えてしまうと大事故につながります。
テントご購入の際には、重りも合わせてご購入をおすすめします。
片流れテント 屋台や出店におすすめ
「片流れテント」の大きな特徴は、屋根が片側のみに流れているという点です。
雨が降った時、屋根が背面に傾いているため雨が背面に流れ、正面に雨水が流れ落ちてこないため、
テントの正面にいるお客さんに雨水が流れ落ちて来ないという良点があります。
また、正面が垂直になっているため、屋台の店名を入れるのにも最適です。
雨どい
雨に備えて「雨どい」があると便利です。
テントを2台以上並べた時に、テントとテントの隙間から雨水が落ちて、身体や商品が濡れてしまいます。
連結してもテント同士に隙間ができるため、雨どいで隙間を埋めて、雨水がテント内に流れ込むのを防ぐのに役立ちます。
「雨どい」はターポリン生地で出来ていて、テントとテントの隙間のフレームにヒモで固定します。
テントとテントの間の「雨どい」に溜まった雨水は、左右の筒を通って地面に流れ出ます。
(雨どいには、集会用テント用とワンタッチテント用があります。)
天幕に雨水を溜めない方法
雨の日は、テントの天幕に雨水が溜まりやすくなります。
雨水が溜まった時のデメリット
●テント天幕が重みで破損してしまう |
雨水の重みで天幕が破れたり、フレームが歪んだり折れる等でテントが破損し、思わぬ事故やケガの原因にもなります。
雨漏りをしてしまうと、人や商品が濡れてしまい雨よけとしてのテントが活用出来なくなります。
イベントテントの天幕生地には撥水機能や耐水性がありますが、撥水機能は経年使用で徐々に劣化します。
撥水機能が劣化すると天幕がたわみ、雨水が溜まりやすくなります。
「かんたんてんと3」や「ミスタークイック」のワンタッチテントには、天幕の張りを調整できるダイヤルが付いていますので、ダイヤルを回して天幕の張り具合を調整して、しっかり天幕を張ります。天幕を張ることで、雨が地面へと流れ落ちます。
その他にもテントの天幕に雨水が貯めない方法として、テントの内側から雨水部分を押し上げ、こまめに雨水を流す方法があります。
雨の日は天幕のことを気にしながら、雨水が溜まりすぎないように「こまめ」に雨水を流すことが大切です。
<注意>雨水を流す際は、周りの人に雨水が掛かってしまわないように注意してください。
レインサポートベルト
「レインサポートベルト」を使う事により、天幕のカドに十分な張りを持つことができ、雨天時の使用も従来より雨水が溜まりにくくよりテントを安全に利用できます。
「レインサポートベルト」は「かんたんてんと3」のオプションとして、テント専門店にて購入が可能です。→おすすめのテント専門店「イベントテント専門店」
雨でテントを使用した後のメンテナンス
雨の日にテントを使用した後は、必ずメンテナンスが必要です。
雨の日に使用したテントは、フレームも天幕も汚れてしまいます。
イベントが終了してから、そのままテントを畳み持ち帰って保管してしまうと汚れたままのフレームは、金属部分が錆びてしまったり、テントは生地にカビが発生してしまう可能性があります。
そうならないためにも、しっかりとメンテナンスする事をおすすめします。
1,天幕の汚れを落とす
テントは、汚れや水分が付着したまま片づけないようにしてください。
まずは、天幕を広げて汚れをおとします。テントには防水加工などが施されていますので、軽い汚れは水で濡らしたタオルでやさしく汚れを拭き取ります。
ひどい汚れの場合は、中性洗剤を使用し汚れを落とし洗いします。洗剤が残らないようにしっかりと洗い流して、洗った後は乾いたタオルで水分を拭き取ります。
<注意>洗剤は中性洗剤のみです。塩素系やアルカリ性の洗剤を使用すると表面の加工がはがれてしまったり、天幕を傷つける恐れがありますのでご注意下さい。
2,天幕はよく乾燥させる
手洗いした後、濡れた天幕はよく乾燥させることが大切です。
乾いた布で水分を拭き取り、さらに陰干しで裏表ともによく乾かして下さい。
水気がついたままにするとカビや、悪臭の原因になります。
干しているときに砂埃など汚れが付かないような場所を選ぶと良いです。
3,フレームの汚れを落とす
フレームも汚れたまま片づけてしまうと傷がついたり、サビの原因になります。
汚れが軽い場合は乾いた布などで拭き取って下さい。
また柱に付着した土などが拭き取りだけでは取れない場合は、柔らかいブラシなどを使い
水洗いします。水洗い後は素早く水分を拭き取り、パイプの中までよく乾かしてください。
水気がついたままにするとサビの原因になります。
4,破損などが無いか確認する
次に使う時に安全に使用できるように、破損や故障が無いか確認します。
万一破損や故障があったときはそのままにせず「天幕に破れあり」や「パイプ破損あり」
などの張り紙をして使用しないでください。
破損したまま使用すると更なる故障が起きるだけではなく、大きな事故にもつながります。
テントをいつでも安全に使用できるように、異常がないかの点検をすることも大切です。
メンテナンスについてこちらの記事も合わせてご覧ください。→イベントテントの保管方法<クリーニング・カビ予防>
創業1976年の老舗で、テントのプロフェッショナルが販売しています。
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